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こんにちは、おふと申します。
「サッカー」の魅力を発信していきたいという、いちファンが勝手にサッカーの魅力を綴っていきます。
今回は「宇都宮新スタジアム」についてです。
「球技専用スタジアム」ではなく、陸上競技場を新設する理由と関西と関東のサッカースタジアム事情の違いが面白いと思ったのでご紹介します。
「宇都宮新スタジアム」は「陸上競技場」
Jクラブの新ホームスタジアムに陸上競技場を新設する事情
J2現在21位と苦しんでいる「栃木SC」。
新スタジアムが今年完成し、来年から「宇都宮新スタジアム」をホームスタジアムにする事が決まっているので、J2残留して新スタジアム開幕をJ2で迎えたいところです。
さて、その「宇都宮新スタジアム」は新設の「陸上競技場」なんです。
関西ではJクラブのホームスタジアムが4クラブとも数年後には「球技専用スタジアム」になるのに、関東の栃木SCがなぜ「陸上競技場」を新設するのか?
それは「栃木県」のスポーツ事情が関係しています…。
「国体」の為に造る新スタジアム
「宇都宮新スタジアム」は「栃木SC」の為に新設する新スタジアムではないと言うのがポイントになると思います。
「宇都宮新スタジアム」は「2022年 いちご一会とちぎ国体」の為に新設したスタジアムなのです。
つまり、国体の為に造るんでその後を「栃木SC」に使ってもらって、国体後の維持費はそこで稼いでいこうという考えです。(こういったイベント後の収支を行政が考える事は市民の暮らしにとって、とても重要な事です)
少し調べてみると、国体スタジアムについて批判的な意見があるみたいです。
国体とスタジアムの問題点については、面白い記事を見つけたのでリンクしておきます。
「WinWinの関係」になるのかどうかは「栃木SCサポーター」次第
国体の為に造り、その後のサッカークラブに利用してもらう。
そこに問題点があるのか?
問題点はサッカーが見やすい陸上競技場なのかどうかで決まると思います。
つまり、
- 栃木県は国体後の陸上競技場の維持費を「栃木SC」から回収できてWin
- 「栃木SC」はJ1リーグ基準スタジアムを栃木県に造ってもらってWin
という関係になるのかどうかは「栃木SCサポーター」次第ではないかと思います。
なぜなら、公共事業としての新スタジアム新設は当たり前のことですが、「公共」でなければならないからです。「公共」であると言うことは行政として、サッカーファンの意見ばかり聞いていられない事情があります。
この公共事業での「行政」と「クラブ」のWinWinの関係に「サポーター」が抜けているのはこういった事情があるからです。
でも、そのスタジアムでお金を出してサッカーを見るのは「サッカーファン」や「栃木SCのサポーター」です。
だからこそ、栃木サポーターは現在のホームスタジアム「栃木県グリーンスタジアム」球技専用スタジアムからの陸上競技場移動に納得できるのか?非常に疑問です。
陸上競技場は球技専用スタジアムに比べて、やっぱりサッカー観戦は臨場感がなく、試合が見づらいので…。
「柏の葉スタジアム問題」を思い出させる今回の「新スタジアム」
「球技専用スタジアム」から新設の「陸上競技場」にホームスタジアムを移す事例は「柏レイソル」の「柏の葉公園総合競技場問題」を思い出します。
類似点
- 「球技専用スタジアム」から「陸上競技場」へのホームスタジアム移動
- 行政主導のホームスタジアム移動
相違点
- 以前よりもアクセスが良くなる
- 運営費の面(栃木SCはグリーンスタジアムも宇都宮新スタジアムでも栃木県に会場使用料を支払う必要がある)
- 柏レイソルのサポーターは「サッカー文化を守る」という大義名分を押し出して反対していた
「柏レイソル」のサポーターは絶対拒否で徹底抗戦したのが記憶に残っているので、宇都宮のようなホームスタジアム移動が今も計画されているのがとても興味深いです。
あの時から十数年が経ち、サッカー文化を守ろうとした柏の葉問題と同じような事例はどのように経緯を辿るのか。
僕個人の意見としては「球技専用スタジアム」が望ましいですが、サッカーが見やすくければ「陸上競技場」も有りだと思っています。「球技専用スタジアム」同様に見やすい陸上競技場はなかなか難しいと思いますが…。
【追記2/9】2020年「栃木SCの新スタジアム」が5月以降「未定」に…
今季の「栃木SC」スケジュールを確認していると…
新スタジアムが完成する5月以降のホームスタジアムが「未定」になっています。
ネット上で「栃木SC」サポーターの気持ちを調べてみると「賛否両論」。
クラブとしても「押し付ける」という選択をしていない事に僕としては好感がもてます。
「栃木グリーンスタジアム」に残るのか?
「新スタジアム」へ移動するのか?
その選択に注目したいと思います。
【追記】「栃木シティFC」はサッカー専用スタジアムを新設
同じ栃木県のクラブ「栃木シティFC」は約5,000人のサッカー専用スタジアムを新設すると言う決断をしました。
「栃木SC」が新スタジアムの陸上競技場を選べば、地域におけるクラブ選択のコントラストも面白くなると思います。
「等々力陸上競技場」改修を選んだ「川崎フロンターレ」
「川崎フロンターレ」の魅力が「等々力陸上競技場」のハード面を上回った
僕が関東のサッカーファンがすごいなと思うのは、とてつもなくサッカーを観にくい特定の陸上競技場で観客がしっかり入っている点です。
僕が特にサッカーが観にくいと思った特定の関東のサッカースタジアムは
- 日産スタジアム
- 等々力陸上競技場
どちらもゴール裏での観戦でしたが、ひどかったです…。
でも、どちらのスタジアムも観客が入っているんですよね。
特に「川崎フロンターレ」は凄いです。
- 等々力陸上競技場の入場可能数 26,827人
- 川崎フロンターレのホームゲーム平均入場者数 23,256人(8/24時点)
ほとんど満員の観客動員数です。
あのサッカーが観にくい陸上競技場で観客動員数なのだから、サポーターを惹きつける「川崎フロンターレの魅力」はものすごいものだと思います。
これなら、クラブとしても行政としても「球技専用スタジアム」を新設する気にはなれないですよね。
等々力は陸上競技場を改修していくケース
川崎フロンターレは等々力陸上競技場を改修して、これまで以上のサッカースタジアムとしての価値を上げていくプロジェクトを選びました。
2015年に実施した第一期の改修でメインスタンドを改修して、メインスタンドは見やすくなったらしいです。(改修前しか行ったことがないので…)
第二期の改修は未定ですが、バックスタンドの3層化などを予定しているみたいです。
「関東のサッカースタジアム事情」と「関西のサッカースタジアム事情」の違い
川崎フロンターレが選んだ陸上競技場を改修して、アップデートしていくパターンが将来どのようになっていくのか非常に興味深いです。
このプロジェクトが成功した暁には「サッカーがもっとも見やすい陸上競技場」が出来上がるからです!
セレッソ大阪は「球技専用スタジアム」を選択
「川崎フロンターレ」と違い、「セレッソ大阪」は世界陸上を開催できる世界にも誇れる日本屈指の陸上競技場「長居スタジアム」を使えるのに、敢えて隣の小さな球技専用スタジアムの「キンチョウスタジアム」を改修する事を選びました。
- 陸上競技場を改修し、アップデートしていくプロジェクト
- 球技専用スタジアムを改修し、アップデートしていくプロジェクト
面白いのは優勝争いなど、数々の因縁がある関東と関西の雄。
その2クラブが上記の全く違う選択をした事です。
関東と関西のサッカースタジアム事情が大きく違う事例だと思います。
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