こんにちは、おふと申します。
「スポーツ」の魅力を発信していきたいという、いちファンが勝手にスポーツの魅力を綴っていきます。
今回は「市民の想いがつまったスタジアム」についてです。
僕はサッカーも好きですが、建造物にも興味があります。
というのも、「城」や「スタジアム」のような街の象徴になる建造物にはその街に住む人たちの「特別な物語」が必ずあるからです。
その物語を理解した上で、その建造物を訪れると何とも言えない感情が湧いてくるからです。
今回、ご紹介する「釜石鵜住居復興スタジアム」の物語は訪れる人々に知ってもらいたい本当に特別なモノだと思います。
津波により全壊した小学校と中学校の跡地に建設した「釜石鵜住居復興スタジアム」
「釜石の奇跡」の舞台をスタジアムに!
日本に悲しい記憶を植え付けた「東日本大震災」。
釜石市も大きな被害を被った都市のひとつです。(死者・行方不明者583人 釜石市調べ)
その悲劇の中で、釜石ではひとつの奇跡が起きていました。津波到達時に釜石東中学校の生徒・教師はいち早く山手に非難し、その様子を見ていた鵜住宅小学校の児童・教師も一緒に非難した事で無事でした。これを「釜石の奇跡」と呼んでいるそうです。
この舞台となった「釜石東中学校」と「鵜住宅小学校」は津波に流され全壊してしまいました。
その跡地にできたのが「釜石鵜住宅復興スタジアム」なのです。
この動画で映っている高校生のスピーチが釜石市民の想いなのだと思います。
市民の想いを後世に残すために
「鉄と魚とラグビーの街」釜石市が、市民の想いを象徴するこのスタジアムを新設するきっかけとなったのが「2019年 ラグビーワールドカップ日本大会」です。
ワールドカップに合わせ、仮設スタンドを用意して、16,020人収容のスタジアムを完成させ見事にワールドカップを開催させました。今後は仮設スタンドを撤去し、6,130人収容のスタジアムとして再スタートします。
ラグビーワールドカップ後の活用
2002年のサッカーワールドカップで「スタジアムの後利用問題」があったように、「釜石鵜住宅復興スタジアム」もその問題とは無関係ではないようです。
今後のスタジアム活用として、最近英会話スクール「NOVA」が買収したJ3クラブ「いわてグルージャ盛岡」が年間数試合を「釜石鵜住宅復興スタジアム」で実施する意向があるみたいです。
でも、釜石という土地柄。
やっぱりメインの活用法としては、「ラグビー」という気持ちがあります。
実は2年後にラグビーのプロリーグを創設しようとしている動きがあります。その時に、ラグビークラブ「釜石シーウェイブス」のホームグランドとして活用してもらいたいものです。その活用法こそが地元の想いのつまった「釜石鵜住宅復興スタジアム」に相応しい活用法だと思うからです。
釜石に相応しい、地元密着型のサッカークラブができたら、それは応援しますが…。
今回は釜石市民の想いがつまった「釜石鵜住宅復興スタジアム」に関する物語をご紹介しました。
自助原則を促進する標語「津波てんでんこ」
「釜石の奇跡」は普段から「津波てんでんこ」の標語で防災訓練を受けていたからこそ、実現できた奇跡だそうです。
「津波てんでんこ」は「津波が来たら、取るものも取り敢えず、肉親も構わず、各自てんでばらばらに一人で高台ににげろ」と言う意味です。
この標語は利己的なものと勘違いされやすいのですが、「自助原則」の意識を促進する為の標語です。
防災意識の啓発の為にも、明記しておきたいと思います。
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