こんにちは、おふと申します。
「サッカー」の魅力を発信していきたいという、いちファンが勝手にサッカーの魅力を綴っていきます。
今回は「2019年Jリーグの観客動員数」についてです。
【おさらい】J1リーグ観客動員数で視るクラブ順位
最終節・日産スタジアムは史上最多観客数「63,854人」
今年のJリーグは観客動員数で考えるとかなり盛り上がりました。
最終節「横浜Fマリノス×FC東京」はJリーグ史上最多の63,854人!
素晴らしい雰囲気のなかでの優勝セレモニーはよかったと思います。
横浜にここまでの観客動員力があったなんて、びっくりでした。
「日産スタジアムはでかすぎる」とか「日産スタジアムが満員になるのはワールドカップだけ」とか言われ続けていましたが…
地上デジタル放送の民放放送がないJリーグで…「横浜Fマリノス」のゲームで日産スタジアムを満員にできる実績ができたのはJリーグにとって大きな希望になると思います。
史上最多となった「J1リーグの平均観客数」
これまでJリーグの最多平均観客数は…「1998年の19,598人」。これはJリーグの2年目の数字です。
これに近づいたのは、「2007年の19,066人」と「2008年の19,202人」。
この時期は08年・ガンバ大阪ACL制覇や09年・鹿島アントラーズJリーグ3連覇などで盛り上がった記憶があります。
でも、これまで「Jリーグブーム」を上回る観客数を出すことができませんでした。
J1リーグ直近3年間の平均観客数
- 2017年 18,883人
- 2018年 19,064人
- 2019年 20,751人
今年はなんと「20,751人」。「1998年・19,598人」を上回ることができました!しかも初めての2万人台!!
おそらく、観客数がアップした要因は「DAZN」。
その事がよくわかるのは2017年から観客数が回復していっているからです。
低価格でJリーグ全試合を観戦できる環境ができたのは大きかったと思います。
仕事などをしているとスタジアム観戦を行く事へのハードルは上がりますし、やっぱり観戦できないと盛り上がりませんし、身近にも感じられませんよね。
サッカーファンが簡単にスマホやテレビでJリーグを観戦できる「DAZN」の存在は大きいと思います。
平均観客数が示す「Jクラブ」の順位
2019年・J1平均観客数の順位
- 浦和 34,184人
- FC東京 31,540人
- G大阪 27,708人
- 名古屋 27,612人
- 横浜 27,010人
- 川崎 23,272人
- C大阪 21,518人
- 神戸 21,491人
- 鹿島 20,569人
- 札幌 17,768人
- 松本 17,416人
- 大分 15,347人
- 磐田 15,277人
- 鳥栖 15,050人
- 清水 15,043人
- 仙台 14,971人
- 広島 13,886人
- 湘南 12,848人
参考
- 新潟(J2) 14,497人
- 柏(J2) 9,471人
- 横浜FC(J2) 7,061人
この順位を見てみると、J1は1万人超えをしていて、別段に「不人気クラブ」があったわけではないと言うのがわかります。
「広島」には将来的に球技専用スタジアムができる予定になっていますし、「仙台」「清水」「鳥栖」「磐田」に関してはスタジアムの収容人数上限の問題だと思います。
そう考えると、J1だけで観客動員数を劇的に上げようと思うなら、収容人数の多いスタジアムを多数新設する必要があります。
現実的ではないですが…。
関西クラブの健闘
関西3クラブは平均観客数2万人超えと健闘したと思います。
というのも…優勝争いやACL争い、残留争いのどれにも関わらずにこの数字だったので良かったと思います。
ある意味においてはJリーグが関西で根付いたのかもしれません。
この3クラブの中でサッカーが根付いていると本当に言えるのかが一番心配なのは「神戸」。イニエスタ選手効果でこの数字をキープしているので、これが定着化できるのかはあと数年がモノを言いそうです。
Jリーグの人気を盛り上げるのは「地方の盛り上がり」
関東・関西・東海は2万人の観客がスタジアムに足を運んでいるのですが…
地方ではその数字を出すことができてないのが現状です。
(最上位は札幌の17,768人)
北海道はクラブの成績次第で観客数はまだまだ伸びそうです。
札幌には来季2万人超えをきたいしたいものです。
「J2」と「J3」に盛り上がりを!
スタジアムの器などを考えると「伸びしろ」があるのは「地方」です。
地方クラブが多いのが「J2」と「J3」。
- J2平均観客数 7,176人
- J3平均観客数 2,396人
新潟に関しては、J1並みの「14,497人」。
一時は2万人超えをしていたクラブだけに、根強い人気がありますね。
長野県はJ3の「長野」が強くなれば…「松本」とのダービーが実現します。このダービーは「日本最大のダービー」になる歴史的な下地があるので期待しかありません。(「長野」にはいちはやく上のカテゴリーに上がってきて欲しいものです)
来年のJ2は「九州」が熱い!
「北九州」がJ2昇格し、来年は「福岡ダービー」が開催されます。
盟主・アビスパ福岡は北九州の挑戦を受ける形です。
…福岡と言えば、新興勢力・鳥栖に抜かされて、さらに新・新興勢力の北九州に置いていかれては「盟主」の名折れになります。
ちなみに
- 長崎(J2) 7,737人
- 福岡(J2) 6,983人
- 北九州(J3) 6,049人
- 鹿児島(J2) 5,785人
- 熊本(J3) 5,533人
盟主・福岡は、長崎にもう追い抜かされてたりします。都市の規模や人口などでは北の「札幌」クラス。九州の他の都市とは圧倒的な有利性がはずなのですが…。九州でのJリーグ人気は「福岡の復権」がキーワードになるかもしれません。
四国の盛り上がりに期待したい
そうなると、残りは「四国」と「東北」。
「東北」には人気の仙台があるし、新スタジアム構想を推進している「秋田」「山形」など今後盛り上がる要素があります。
Jリーグが力を入れていきたいのは四国。
- 徳島(J2) 5,736人
- 愛媛(J2) 3,780人
- 讃岐(J3) 2,112人
「愛媛」に関しては、平均観客数でJ2最下位。
海を挟んだ大分が15000人を集めているので、松山にポテンシャルがないはずないのですが…
人気面で四国でのJリーグの起爆剤になりそうなのが「FC今治」。
FC今治のJFLで平均観客数が3,185人。
四国で唯一の5,000人収容の「球技専用スタジアム」を有して、実はJ3の「讃岐」を平均観客数で抜いています。
「J1参入プレーオフ」で奮闘している徳島と併せて、期待したいと思います。
民放テレビ放送に対抗する話題作り
Jリーグ人気が盛り返したのは「DAZN」の影響が大きいのですが、反面として世間の話題にあまりならないのもその影響があります。
スタジアムへ足を運ぶサッカーファンはお金を出して独占放映権を持っている「DAZN」に加入すると思いますが、それ以外の人たちはなかなかJリーグを目にしないと思います。
だから、一般的には観客動員数を更新したJリーグの盛り上がりは話題になりません。
その証拠に今年の流行語大賞にサッカーの話題はあがりませんでした。
一般の人たちにも知ってもらえる話題作り。
この部分もJリーグの課題として、指摘しておきたいと思います。
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