こんにちは、おふと申します。
「サッカー」の魅力を発信していきたいという、いちファンが勝手にサッカーの魅力を綴っていきます。
今回は「ベガルタ仙台の2期連続赤字」についてです。
ヴィッセル神戸も他人事ではない「ベガルタ仙台の2期連続赤字」
観客動員数が経営基盤を揺るがす「クラブ経営」
「東北の優等生クラブ・ベガルタ仙台が2期連続赤字」というニュースが流れ、びっくりしました。
仙台の赤字になっている原因は
菊池社長は「他のJ1クラブが選手人件費の高騰などで事業規模を拡大する中で追随する必要があった。東京五輪や昨年のラグビーワールドカップの協賛への移行による広告協賛金の減額も大きかった」と話した。
1点目は「選手人件費の高騰」。
これに関しては、DAZNマネーによるリーグ活性化が原因だと思われます。
サッカー選手の地位向上を考えるとある程度は上がって欲しいと個人的には思います。
2点目は「東京五輪や昨年のラグビーワールドカップの協賛への移行による公告協賛金の減額」。
これは、「ベガルタ仙台にお金を出すよりも他に出した方が公告になる」と企業に判断されたという事です。
では、スポンサー企業が「ベガルタ仙台」に魅力を感じなかった理由。
この理由を考えると「ヴィッセル神戸」も他人事ではない事に気づかされます。
クラブ経営における「観客動員数」の割合
ベガルタ仙台の赤字を出した原因として、菊池社長がもうひとつ挙げたのが
チームが一時、最下位に転落したリーグ戦序盤の不振などにより、入場料収入や広告協賛金が伸び悩んだ。
という事です。
入場料収入=チケット単価×客数
この客数が「最下位に転落した序盤に不振だった」という事です。
では、数字で確認すると
- 2019年ホームゲーム平均観客数 14,971人
- 2019年3月30日 ×C大阪 10,931人
- 2019年4月6日 ×鳥栖 11,235人
おそらく、観客動員数が12,000人を割ったのがこの2試合だったので…不振とはこのあたりの事を指していると思います。
この数字を見て思ったのは、「十分に観客は入ってない?」という事です。
菊池社長が理由の一つに挙げるのだから、もっと観客数が落ちているものだと思っていました。
ここで解るのが、Jリーグのクラブにとって観客動員数は少し下がっても経営に関わるものすごくシビアな数字だという事です。
提案したい「ベガルタ仙台の赤字対策」
・提案1 観客対策には「スター選手」を!
スポーツビジネスは「助け合い」だと思います。
クラブは「Jリーグ」という大きな船に乗り込んだ船乗りです。
例えば、
- 2019年ホームゲーム最多観客試合 ×神戸 19,503人
入場可能数19,694人の「ユアテックスタジアム仙台」に神戸戦だと19,503人の観客が入るのです。
おそらく、「イニエスタ選手効果」であると思います。
この19,503人の入場料収入は全て「ベガルタ仙台の収入」になります。
「アウェイチーム」に観客が見たいと思う選手がいれば、観客動員数が同じ数字を叩き出し「ベガルタ仙台」の懐を温めます。資金に余裕のある「浦和レッズ」「鹿島アントラーズ」「川崎フロンターレ」にはもっと「観客の呼べるスター選手への投資」をリーグ全体の為に行なって欲しいものです。
その投資が「経営面で弱いクラブ」を助ける投資にもなるからです。
もうひとつ加える事ができるなら、国内の移籍市場で「0円移籍」はできるだけやめてもらいたいのです。
「エース強奪」してもいいから、相手クラブに移籍金をしっかりと払って「経営面で弱いクラブ」を潤してもらいたいのです。
それによって、Jリーグ内でお金が廻るのです。
・提案2 ファン・サポーターは成績に左右されない
これはファン・サポーターにできる事です。
チームが「弱くて」も「強くて」も、クラブを応援しようという事です。
「勝ち」「負け」はサッカーが勝負事である以上、必ずついてくる問題です。
その勝負事で「負け」が続けば、「応援に行かない」という勝利至上主義のサポーターの行動が「クラブ経営」を悪化させるのです。
今回の仙台を例に出すと…
去年の平均観客数が「15,408人」で今年の平均観客数が「14,971人」。
その差、平均観客数が「437人」減った事が経営に大きなダメージを与えました。
さらに加えると…
仙台の平均観客数「14,971人」だと、日本で他に大きなイベントがある場合スポンサー料金を減らされるのです。
スポンサーは「観客動員数」や「ファンクラブ会員数」などの数字でスポンサー料を決めます。他に「ベガルタ仙台」より「企業の広告」をしてくれるイベントがあれば、そちらにお金を使うのは当たり前です。
逆説的に言えば、「勝ち」「負け」に左右されずにクラブを応援するファン・サポーターであれば「広告塔としてのクラブの価値」をスポンサー企業に認めさせることができ「クラブ経営」を安定化させることができるという事です。
ファン・サポーターが一番クラブに貢献できる行為
ファン・サポーターがクラブに貢献できる行為は「スポンサー企業に広告塔としてのクラブ価値を認めさせる」事ができる事だと僕は思います。
それは「ゴール裏サポーターの素晴らしい応援」でスタジアムへの観客動員数を増やす事だったり、ファンがファンクラブ入会を継続し「ファンクラブ会員数」を維持・拡大する事だったりします。
この数字はスポンサー企業が「クラブの広告塔としての価値」を測るのに大きなウェイトを占める数字です。
「ベガルタ仙台の赤字」は他人事ではない
今回は「ベガルタ仙台」の事情で記事を書きましたが、これは「ヴィッセル神戸」も他人事ではない事情です。
今は三木谷オーナーの故郷がたまたま「神戸」だったので、「楽天」が「ヴィッセル神戸」の親会社になってもらっています。でも、「楽天」にとって「ヴィッセル神戸」は広告塔です。広告塔としての「クラブ価値」を認めてもらえなくなったら、楽天のお金が他に行くのは当然です。
神戸は2002年は仙台よりも観客動員数が約10,000人以上下回っていました。
- 2002年 神戸の平均観客数 10,463人
- 2002年 仙台の平均観客数 21,912人
暗黒期を経験した神戸の古参ファンは知っています。
仙台のファン・サポーターは優等生であることを…。
だから、今回の件は他人事ではないのです。
神戸のファン・サポーターは「楽天」に「ヴィッセル神戸」のクラブ価値を示し続けなければならない事を覚えておいてほしいです。それは難しい事ではありません。去年と同じようにみんなで「ヴィッセル神戸」を愛する事。そして、仲間と「神戸讃歌」を一緒に歌おうと誘いましょう。
「神戸讃歌」のフレーズに次の言葉が入ってます。
「命ある限り 神戸を愛したい」
その気持ちが大切であり、「ヴィッセル神戸のクラブ価値」そのものだと思います。
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