こんにちは、おふと申します。
「ヴィッセル神戸」の魅力を発信していきたいという、いちファンが勝手にクラブの魅力を綴っていきます。
今回は「2019年度は42%のクラブが赤字を計上」という件についてです。
2019年度に42%のJクラブが赤字計上した理由
Jリーグが19年度クラブ経営情報開示しました。
前回はヴィッセル神戸が「Jリーグ初の営業収益100億円クラブ」になったことを話題にしましたが…Jリーグ全体ではどうだったかに触れてみたいと思います。
Jリーグの「クラブライセンス制度」ルール改正が「赤字クラブ」を増やした原因
2019年度のJクラブの経営情報開示で目立つのが「赤字クラブ」です。
開示されたクラブの42%が「赤字」でした。
それだけ「赤字クラブ」が増えて、「Jリーグやばくない?」と思われるかもしれませんが…
実は「赤字クラブ」増えた原因は「クラブライセンス制度」のルール改正だったのです。
「THE PAGE」さんのわかりやすいリンク記事があったので、リンクしておきます。
Jリーグでは2018年度から新ルールを施行している。続けて3期以上で単年度赤字を計上したクラブでも、連続赤字の最終年度における赤字額の絶対値を期末純資産残高が上回っていれば財務基準には抵触せず、よってライセンスは不交付とはならないと改定された。
これまでは
- 3期以上で単年度赤字を計上したら、クラブランセンス取り消し
ルール改正後は
- 3期以上単年度赤字を計上しても、債務超過していなければクラブライセンスを取り消さない
つまり、Jクラブが赤字に恐れずにクラブ経営できる環境に変えたわけです。
だから、2019年度は「赤字計上クラブ」が増加したわけです。
同じ「赤字」でもクラブ経営状態で許容できるものと許容できないものがある
2019年度の経営開示で同じ「赤字」でも「許容できるもの」と「許容できないもの」があると専門家に言われている事をそのクラブのファンは知っておく必要があるかもしれません。
今回は「J1クラブ」で視てみようと思います。
「J1クラブ」の赤字計上クラブは
- 北海道コンサドーレ札幌 1億4900万円
- ベガルタ仙台 4億2800万円
- 名古屋グランパス 1億6800万円
- セレッソ大阪 2億8300万円
- サガン鳥栖 20億1400万円
でした。
「許容できる」赤字計上クラブ
「赤字を許容できる」クラブの代表格は「北海道コンサドーレ札幌」。
コンサドーレ札幌は「100億円クラブ」を目指し、18年度から赤字を甘受してもクラブ成長させています。
実際に成績を残し始めています。
売上高は前の期比20%増の35億円。YBCルヴァンカップで決勝進出を果たしてホームゲームが増え、動員も好調だったため興行収入は23%増えた。ルヴァンカップの賞金を含むJリーグ配分金収入は61%増えた。
計画的に行っている「クラブを成長させるための赤字」というわけです。
これは「許容できる赤字計上クラブ」と言えるでしょう。
「許容できない」赤字計上クラブ
「許容できない」赤字計上クラブの代表格は「サガン鳥栖」です。
20億円の赤字を計上して、「サガン鳥栖」は大丈夫なのか?
という声をよく聞くようになりました。
では、「北海道コンサドーレ札幌」と「サガン鳥栖」との違いはなんなのか?
…実は昨年に「チームが結果を出したか出せなかったのか」という違いしかありません。
実は「サガン鳥栖」も「赤字を甘受してクラブ成長させる時期」と考えて、人件費など営業費用を増加させていました。
つまり、計画的な赤字だったのです。
5億8178万9000円を計上した2018年度に続く2期連続の赤字で、サガンがJ1に昇格した2012シーズン以降の最多額を更新した。
18年度にも赤字を計上して、クラブの状況は「北海道コンサドーレ札幌」と同じでした…
18年度までは。
「サガン鳥栖」が問題だったのは、19年度にクラブの売上を増やす事ができなかった点です。
「許容できる赤字」なんて本当はないかもしれない…
「北海道コンサドーレ札幌」と「サガン鳥栖」の違いは「売上を伸ばすことができたのか?できなかったのか?」」と言う事ではないかという事を述べてきました。
サッカークラブの主な収入源は
- チケット収入
- グッズ収入
- スポンサー収入
の3つです。
この収入を左右するのは
- クラブチームの成績
だと言われています。
去年「北海道コンサドーレ札幌」はルヴァンカップ準優勝。
見事、チームが結果を残しクラブの期待に応えました。
逆に「サガン鳥栖」はチームがクラブの期待に応える事ができませんでした。
これが「許容できる赤字」と「許容できない赤字」の違いなら、クラブの経営計画というのは「ギャンブル」そのものではないでしょうか?
つまり、「許容できる赤字」など存在しないのです。
「許容できる赤字」の正体は「ビッグクラブへの野心」と言えるのではないでしょうか。
逆説的に話にはなるのですが、
ファン・サポーターが「チームの成績」に左右されずに増えていき、クラブの売上がどんどん増えるのであれば、「許容できる赤字」は「ギャンブル」ではなくなるのですが…。
この事もファン・サポーターに問題提起しておきたいです。
「コロナ禍」の影響で、さらに「健全経営」が求められる
本題にもどりたいと思います。
2019年度に「赤字計上クラブ」が増加した理由を
- クラブランセンス制度のルール改正
- ビッグクラブへの野心
ここで警鐘を鳴らしておきたいのは、コロナ禍の影響が「ビッグクラブを目指したクラブ」にどのように表れてくるかという事です。
僕が応援している「ヴィッセル神戸」も例外ではありません。
この夏、ビッグネーム獲得の噂話もありますが…いちファンとして「健全経営」に心がけて欲しいと願っています。
「クラブの野心」はわかりますが、無理する時期ではないと思います。
ヴィッセル神戸ファン・サポーターの方…応援しているファン・サポーターの方はできるだけ…余裕があるのであれば
- 応援しているクラブの公式グッズ購入
- 応援しているクラブのスポンサーの商品購入
を検討してみて下さい。
僕は「応援しているサッカークラブがある」という事が「幸せな事」だと思うからです。
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