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こんにちは、おふと申します。
今回は、スタジアム構想の話題だけが先行して街の都市計画に寄り添えなかった「相模原」のお話です。
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サッカースタジアム構想って、「秋田」「山形」「いわき」など…
基本的には地方都市で計画されている場合は多いのですが…
今回は東京のベットタウン「相模原」をレポートしようと思います。
相模原市は東京のベットタウンであり、交通の要所でもあります。
リニア新幹線の新駅もできる予定であり、ビジネスにおいても将来有望な立地と言えます。
そんななか…
先日、相模原市は相模原駅前再開発における計画に球技専用スタジアムを採用しない方針を発表しました。
約10万人の署名を集め、有力な再開発の提案と思われていたスタジアム構想がなぜ採用されなかったのか?
サッカーファン目線で今回の失敗例を深堀りしていきたいと思います。
【アフェリエイト】
相模原市のスタジアム構想に対する結論は「NO」
「相模原」の新サッカースタジアム構想をAIにまとめてもらいました。
相模原新サッカースタジアム構想は、Jリーグに所属するSC相模原を中心に、複数のプロスポーツチームが共同で推進している計画です。その経緯は、主に以下の点に集約されます。
1. 現スタジアムのJリーグ基準不適合とJ2昇格の条件
SC相模原が現在ホームスタジアムとして使用している「相模原ギオンスタジアム」は、1998年の国体ラグビー会場を改修して2007年に竣工されたもので、Jリーグの試合開催を想定して作られていませんでした。そのため、J2クラブライセンス基準である「イス席が最低1万人」という条件を満たしていません。
2021年にSC相模原がJ2に昇格した際、この基準不適合が問題となり、Jリーグから「5年以内の新スタジアム建設」を条件とした例外規定が適用されました。これが新スタジアム構想が具体的に動き出す大きなきっかけとなりました。
2. 複数プロスポーツチームによる共同推進
新スタジアム構想はSC相模原単独の計画ではなく、以下の相模原をホームとする他のプロスポーツチームも巻き込んだ官民連携の取り組みとして進められています。
* SC相模原(サッカー・Jリーグ)
* ノジマステラ神奈川相模原(女子サッカー・WEリーグ)
* 三菱重工相模原ダイナボアーズ(ラグビー・ジャパンラグビーリーグワン)
* ノジマ相模原ライズ(アメリカンフットボール・Xリーグ1部)
これらのチームが共同で、J1クラブライセンス基準を満たす多機能複合型スタジアムの建設を目指しています。
3. 相模原駅北口の候補地と署名活動
新スタジアムの候補地として、JR相模原駅北口の「相模総合補給廠」の一部返還地が検討されてきました。この場所は、リニア中央新幹線の駅も計画されており、交通の便が良いことから、まちなかスタジアムとしての期待が寄せられています。
新スタジアム建設に向け、上記4チームを中心に推進活動が行われ、およそ1年間で約10万4千筆もの署名(市内外・年齢不問)が集められました。これは市民の強い建設への期待を示すものとして、市に提出されました。
4. 相模原市の姿勢と課題
署名活動などによって市民からの期待が高まる一方で、相模原市はスタジアム建設に対して慎重な姿勢を見せています。
* 財政負担: 市長からは、整備・運営に要する経費など財政への影響が大きいことが懸念されています。
* 周辺環境への影響: スタジアム建設による周辺環境への影響も課題として認識されています。
* 土地利用計画の変更: 相模原駅北口地区の土地利用計画において、当初のスタジアム構想が消滅し、業務系の用途に重点を置く方向性が示されるなど、市のスタジアムに対する優先度が低いことが示唆されています。民間からのスタジアム建設に関する提案が、市の求める「民設民営」の形になかったことも、業務系重点化の理由として挙げられています。
相模原市は、市民からのパブリックコメントなどを受けつつも、「検討」という表現に留まっており、必ずしも前向きとは言えない状況です。
5. 最新の状況
2024年のSC相模原の新体制発表会では、2027シーズンJ1昇格を目指すロードマップが示され、その中で練習拠点の整備や集客増への取り組みなどが語られましたが、新スタジアム建設の具体的な進捗については明確な言及は少なくなっています。
現在、全国的に新スタジアムブームに逆風が吹き始めている事例もあり、相模原の新スタジアム計画の実現性も不透明な状況が続いています。市議会での議論も行われており、市議からは市の対応への批判の声も上がっています。
このように、相模原新サッカースタジアム構想は、Jリーグ基準を満たすスタジアムの必要性から始まり、市民や複数プロスポーツチームが一体となって推進してきたものの、相模原市の財政負担や土地利用計画上の優先順位といった課題に直面しており、その実現にはまだ不透明な部分が多いと言えます。
出典:フェイスブック「相模原駅に新スタジアムを!」
「大都市のベットタウン」と「サッカースタジアム構想」の相性
「相模原」はスタジアム構想で抑えておくべき3点をすべて持ち合わせていた計画でした。
・Jリーグスタジアム基準に遵守していない
・署名活動によるスタジアム建設要望
・他スポーツ競技団体との連携
この3つが揃うと、地方自治体はわりと前向けに計画を捉えてくれます。
なぜなら、市民の関心が高いと判断するから…。
ところが、相模原市の答えは「NO」。
「民設民営」の提案であっても、スタジアム構想を採用されませんでした。
米陸軍相模総合補給廠(しょう)の一部返還地(相模原市中央区)を巡り、同市がまとめた土地利用計画骨子にスタジアム整備が盛り込まれなかったことについて、サッカーJ3・SC相模原の運営会社「スポーツクラブ相模原」の西谷義久社長は22日、「すごく残念。大変多くの関心と応援をいただいていたが、応えられなかった」と述べた。
「都市圏のベットタウン」と「サッカースタジアム」は相性が悪いと僕は思っています。
なぜなら、「ベットタウン」における都市機能の主軸は「住宅地」だからです。
「暮らし」が中心になるので、当たり前ですが…
サッカースタジアムを駅前に建設するよりも、ショッピングセンターなどが優先度が高くなります。
スタジアムの優先順位は低いと言わざる得ません。
でも、ベットタウンにサッカースタジアムがないわけではないんです。
ベットタウンにあるサッカースタジアムと言えば
・パナソニックスタジアム吹田(ガンバ大阪)
・埼玉スタジアム2002(浦和レッズ)
・三協フロンティア柏スタジアム(柏レイソル)
手っ取り早く「人気クラブ」のスタジアム…。
相模原市が球技専用スタジアムを駅前開発に採用しなかったのは「スポーツの街」ではないから
相模原市に球技専用スタジアムを採用してもらうために、なにが必要だったのか?
それは「相模原市はスポーツの街」と思ってもらう意思だったと思います。
土地取得の提案がなかったとか言われてますが…
再開発の成否次第で値上がりを期待できる駅前の土地を
市はできるかぎり売りに出したくないのが常套手段。
もし売りたいと思っているのであれば、相模市の財政は良くないのかな?
財政的に逼迫してないなら、
相模原市が持つ「うちはスポーツの街でなく、東京のベットタウンです」という意識がタワーマンションとかショッピングセンターとか無難な駅前を選択したのだと推測します。
これまでのJクラブは署名活動で「民意」を示し、無難な選択からスポーツ振興へと自治体を振り向かせてきました。
その手法に限界がでてきたのが「相模原」のケースと言えます。
この事例の教訓は、「観客動員数の実績でスタジアムのポテンシャルを示すべき」ということだと思います。
SC相模原の観客動員数をAIに調べてもらいました。
SC相模原の観客動員数は、シーズンや試合によって変動しますが、近年の平均観客数は以下のようになっています。
2025年(明治安田J3リーグ - 進行中): 平均 2,076人 (7試合時点)
2024年(明治安田J3リーグ): 平均 2,820人 (19試合)
2023年(明治安田J3リーグ): 平均 2,363人 (18試合)
2022年(明治安田J3リーグ): 平均 1,933人 (17試合)
2021年(明治安田J2リーグ): 平均 2,372人 (21試合) - J2に昇格したシーズン
過去には、2016年にJ3リーグで平均 4,344人 を記録したこともあります。ホームスタジアムである相模原ギオンスタジアムの収容人数は6,259人です。
約6000人のスタジアムで約3000人の観客動員数。
だいたい、スタンドの半分は埋まっている。
しかし、相模原市は納得しなかった。
全盛期よりも観客動員数が減っているというのも説得力がなかったのかもしれません。
この構想の失敗でリニア新幹線を絡めたスタジアム計画は甲府に続いて、またもや頓挫してしまいました。
SC相模原は駅前以外の場所でスタジアム構想の再チャレンジを検討しているとのことです。
今回の失敗を活かした新しいスタジアム構想に期待したと思います。
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