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こんにちは、おふと申します。
「ヴィッセル神戸」の魅力を発信していきたいという、いちファンが勝手にクラブの魅力を綴っていきます。
今回は「楽天ヴィッセル神戸株式会社の貸借対照表を調べてみた」というお話です。
ファンとしてはクラブ経営がどうなっているのか?
とても気になる事案だと思います。
そんななか、今年もヴィッセル神戸の決算公告が発表されました。
神戸は決算公告で「貸借対照表」しか公示してくれないのですが…
その「貸借対照表」を詳しくみて、現在の経営状況を確認してみたいと思います。
「楽天ヴィッセル神戸株式会社」第17期(2020年度)決算公告は4,197万円の黒字!………楽天の支援のおかげ
イニエスタ選手の契約延長も決まり、チームとしての方針が「継続路線」にほぼ決まった感じのあるヴィッセル神戸。
その運営会社「楽天ヴィッセル神戸株式会社」も2020年度決算公告を発表しました。
発表日 2021年05月10日 会社名 楽天ヴィッセル神戸株式会社 所在地 神戸市中央区海岸通一丁目2番31号 代表者 代表取締役社長 徳山 大樹
表題 第 17 期決算公告 決算日 2020年12月31日 総資産 3,866,356,000 流動資産 2,008,209,000 固定資産 1,858,146,000 流動負債 2,383,198,000 固定負債 138,251,000 株主資本 1,344,906,000 利益剰余金 685,894,000 当期利益 41,975,000
決算公告の現段階では「貸借対照表」しか公示されていないのですが…
4197万円の黒字を確保した事に安心しました。
J1の鹿島アントラーズと浦和レッズの2020年度決算が23日にそれぞれ発表され、当期純損失で鹿島は9億4500万円に、浦和は6億1200万円にのぼる巨額の赤字を計上した。
(THE PAGEさんの記事より引用)
2020年度はコロナ禍の影響により、鹿島アントラーズや浦和レッズなどJリーグを引っ張ってきた名門クラブが赤字を計上。
人件費など多額の経費を計上している神戸も2020年度は赤字ではないかと思っていました。
そんななか、黒字を確保してくれた事…
ヴィッセル神戸はもともと赤字経営で苦しんでいたクラブです。
クラブの経営を支えてくれる楽天の支援にファンとしては感謝しかありません。
2020年度の楽天ヴィッセル神戸株式会社の経営状況
貸借対照表が示すヴィッセル神戸の経営状況を少し詳しく見ていきたいと思います。
損益計算書がないので…「経営収益」などはJリーグ発表まで待たなければいけませんが、公示されている貸借対照表でもわかることがあります。
それは…2020年度の黒字を確保しているが、クラブの財務状況は未だに不安定であるという事。
手元にある現金などが不足気味
貸借対照表を見て、まず気がつくのは
- 「流動資産の金額」よりも「流動負債の金額」の方が多い
「流動資産」とは
「現金」「預金」「売掛金」など、短期間で現金化できる資産の事。
「流動負債」とは
短期間で返さなければならない負債の事です。
つまり、「短期で返さなければならない負債の金額(2,383,198,000円)」が「短期で現金化できる資産の金額(2,008,209,000円)」を上回っている事がわかります。(差額:3億7498万円)
この傾向は過去4年間同様に続いています。
財務状況も不安定…
- 「固定資産」の購入に「流動負債」の資金を使っているので、クラブの財務状況は不安定
上記のグラフが表しているように、「固定資産の金額(1,858,146,000円)」が「固定負債+株主資本の合計金額(1,483,157,000円)」を上回っています。
差額…3億7498万円。(流動負債と流動資産の差額と一致)
その差額分…
つまり、すぐに現金化ができない「固定資産」の購入に短期で返済しなければならない「流動負債」の資金を使っているという事がわかります。
これは「不安定な財務状況であること」を示しています。
立花前社長から徳山社長に交代して、財務状況がどう変わるのか?
ご存じの通り、神戸は2月1日付で立花前社長から徳山社長に交代しました。
今回の決算公告は立花社長時代。
立花前社長は、利益の部分でクラブ経営を赤字から黒字に持っていくことを成功しました。
クラブ経営としては、次のステップに移行していく段階に入ったと思います。
黒字定着化の次は不安定な財務状況を改善。
この宿題に対して、徳山社長がどう回答するのか?
これは徳山社長のお手並み拝見というところです。
徳山社長の方針として、開幕前に神戸新聞のインタビューにこのように語りかけています。
「チケットやグッズ販売はかなり厳しい状況。楽天グループや地元スポンサーに支えられた。スタジアムに来られなくても、どうヴィッセル神戸を自分ごととして捉えてもらえるかが鍵。会員制交流サイト(SNS)の強化や(2月に開設した動画配信サービスの)『ヴィッセルチャンネルプラス』といった新たな施策をどんどん進める」
(神戸新聞より引用)
ネットビジネスコンサルタントで鍛えた手腕とSNSの強化を武器に、「流動負債ー流動資産の差額(3億7498万円)」のプラスを徳山社長は稼ぎ出せるのか?
【追記】経営情報も公開!衝撃の営業収益6割減!!
2020年度はなんとか黒字で、これからは徳山社長がどうやって約4億円の収益を叩き出すのか?という内容を記事にしていましたが………
経営情報が公開されて、そんな場合ではないヤバい経営状況がみえてきました!
Jリーグが開示した2020年度経営情報で、J1神戸は営業収益が47億1400万円となり、リーグ史上最高だった19年度の114億4千万円から6割近く落ち込んだ。イニエスタの年俸約30億円を含め、約64億円と突出したチーム人件費の負担は大きく、営業損失が51億円あまりに膨らんだが、52億5千万円と巨額の特別利益を計上。当期純利益は4100万円の黒字を確保した。特別利益のほとんどは親会社楽天グループからの支援という。
なにがヤバいかというと…
- 営業収益が約114億円から6割近く落ち込む
- 営業損失が約51億円
- 楽天グループから52億5千万円の振込で無理やり4100万円の黒字にした
楽天グループからの約52億円のお小遣いがなければ、ヴィッセル神戸というクラブは成立しない現実………。
楽天には感謝しているのですが…
クラブ経営としては心配になります。
楽天グループありきの「ヴィッセル神戸」。
この事実は仕方ないのですが…
この金額を見ると、いくらなんでも頼りすぎている感が強すぎます。
クラブとしては、少しでも自立できる財務体制が急務だと思うのですが…
それが多額になりすぎている人件費なのか?
楽天以外のスポンサーの確保なのか?
新型コロナウイルス感染の収束が見通せない中、21年度も観客制限に伴う入場料収入の減少や、スタジアムでのグッズの販売機会損失などの逆風は続いている。徳山社長は「コロナ禍が明けた後にファンやサポーターのニーズがどこにあるのか見極め、収益をあげていくのが大切だと考えている」とし、オンラインでのグッズ販売などに力を入れていく方針を示した。
楽天グループの徳山社長は「オンラインでのグッズ販売など」に力を入れる方針みたいですが…
それで改善できるのか約52億の収益改善?
かなり心配です…。
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