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こんにちは、おふと申します。
今回は、市内に3つのサッカークラブが構える「横浜」のお話です。
横浜市はスポーツに力を入れている国内随一の都市。
プロ野球は「横浜ベイスターズ」、サッカーは「横浜Fマリノス」「横浜FC」「YSCC横浜」…。
Bリーグ、ラグビーのプロクラブも居を構え、プロスポーツが毎週末行われているような環境。
スポーツ観戦を趣味にしているのであれば、横浜市に住むのが理想的と言えます。
なぜ、横浜市はプロスポーツに力をいれて振興しているのか?
今回は横浜市の野心的なブランド戦略について考察していきたいと思います。
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横浜市のブランド戦略から推測するサッカースタジアム構想の役割
「横浜」の新サッカースタジアム構想をAIにまとめてもらいました。
横浜市神奈川区にある三ツ沢公園球技場は、日本サッカーの歴史を支えてきた由緒あるスタジアムですが、その老朽化やJリーグのスタジアム基準(屋根のカバー率、バリアフリー化など)を満たしていないことが課題となり、新たなサッカースタジアム構想が浮上しました。
以下に、これまでの経緯をまとめます。
1. 三ツ沢公園球技場の歴史と課題の認識
1955年: 第10回国民体育大会(神奈川国体)に合わせ、日本におけるサッカー専用スタジアムのはしりとして建設。
1964年: 東京オリンピックのサッカー競技会場として使用。
1993年: Jリーグ発足に伴い、横浜マリノス(現横浜F・マリノス)、横浜フリューゲルスのホームスタジアムとして登録され、約15,000人収容に増築。
長年の使用による老朽化: 建設から半世紀以上が経過し、施設の老朽化が進む。
Jリーグ基準の未達: 観客席の屋根が不十分で雨天時の観戦に影響が出ること、バリアフリー化が不十分であることなど、現在のJリーグのスタジアム基準を満たしていない状況が課題となる。特に、2019年にはJ1昇格を決めた横浜FCの三浦知良選手が当時の林文子横浜市長に屋根設置を直談判したことが、再整備検討のきっかけの一つとなったと報じられています。
2. 横浜市の再整備検討の開始(2020年代初頭)2020年2月: 林文子横浜市長(当時)がメインスタンドへの屋根設置計画を表明し、三ツ沢公園球技場の再整備検討が始まる。
検討過程:
当初は既存メインスタンドへの屋根新設を検討するが、構造的な難しさや非効率性から断念。次にメインスタンド自体の建て替えを検討するが、Jリーグ基準(新設・大規模改修スタジアムは原則としてすべての観客席に屋根が必要)に従うと、グラウンドの芝生維持のため稼働日数が制限されることなどから、既存スタジアムの改修での対応は現実的でないと判断される。
これらの検討を経て、既存の球技場を残しつつ、隣接地に新球技場を建設する構想が浮上する。
3. 横浜市による新球技場構想の提示と市民意見募集(2022年)2022年6月1日: 横浜市が「三ツ沢公園球技場を含む公園の再整備に向けた基本的な考え方(案)」を発表。三ツ沢公園内の青少年野外活動センターやテニスコートなどがあるエリアに新たなスタジアムを建設するプランが示された。
2022年8月10日〜9月8日: 横浜市は、上記「基本的な考え方(案)」に対する市民意見募集を実施。市民からの意見を募り、公園への思いやニーズを把握しながら検討を進める姿勢を示した。
4. 横浜FC親会社ONODERA GROUPによる新スタジアム寄贈提案(2022年)2022年10月7日: J2(当時)の横浜FCの親会社であるONODERA GROUPが、三ツ沢公園内に新たなスタジアムを建設し、横浜市に寄贈する意向を提案したことを発表。
2万人規模のスタジアム整備を目指し、「ボールパーク」のような地域のにぎわい拠点とすることを目指すとした。建設費を全額負担し、建設後に市に寄贈するという異例の提案であった。
この提案の条件として、施設名称を「ONODERA」とすることなどが報じられている。
5. その後の状況ONODERA GROUPの提案を受けて、横浜市との間で受け入れ条件などの協議が始まった。
2023年6月には、ONODERA GROUPが、法規制や事業採算性を熟慮した結果、新球技場建設の提案を取り下げたことが報じられた。
現在、三ツ沢新サッカースタジアム構想は、ONODERA GROUPによる寄贈提案が取り下げられた状況にありますが、横浜市としては引き続き老朽化などの課題を抱える三ツ沢公園球技場を含む公園の再整備に向けて検討を進めていると見られます。今後の動向が注目されます。
このまとめを読んで…
サッカーファンならみんな感じる疑問。
横浜市には「日産スタジアム」があるのに、なぜ新たなサッカースタジアム構想が動き出しているんだろう?
サッカーとラグビーのワールドカップ決勝が開催された唯一のスタジアム。
世界陸上も開催することができる72000人収容できる世界的な陸上競技場。
「日産スタジアム」があるのに、新しいサッカースタジアムを建設する必要があるのか?
横浜市の野心的なブランド戦略を考慮すると、世界的な陸上競技場に2つのサッカースタジアムが必要な理由がわかってきます。
首都圏で埋もれない為のブランド重視した都市計画
国内において、首都・東京に次ぐ第二の都市はどこでしょうか?
イメージ的には大阪市?
人口的には横浜市です。
横浜市が首都圏においても、第二の都市です。
ここで重要なのは「首都圏のベットタウン」ではなく、「大都市」として横浜市が認識されていることです。
何が言いたいと言うと…
関東の他の人口の多い県庁所在地…
「さいたま市」「千葉市」などは「首都圏のベットタウン」という認識が強いのですが、横浜市は「第二の都市」なのです。
相模原市をテーマにしたブログ記事で書きましたが、関東の他の都市は「首都圏のベットタウン」で納得している傾向があります。
しかし、横浜市は「首都圏のベットタウン」では納得しない他の都市にはない野心があるのです。
横浜市のブランド戦略はその野心の源と言えるのではないでしょうか?
AIに横浜市のブランドイメージについて、尋ねました。
横浜市のブランドイメージは、単なる観光地のイメージを超え、より多角的で深みのあるものとして、市が戦略的に発信しようとしています。横浜市が掲げる都市ブランドの核となるのは、スローガンである「OPEN YOKOHAMA」に集約されています。
この「OPEN YOKOHAMA」に込められたブランドイメージは、主に以下の要素で構成されています。
多様性(Diversity)の受容と共生:
開港以来、様々な人や文化、モノを受け入れてきた歴史的背景から、多様な価値観や個性を尊重し、それらが共存し、高め合う都市としてのイメージを強調しています。
3つの異なる四角形を組み合わせたロゴマークは、横浜の多様性を表現し、様々な人やモノが出会い、交差する場所であることを示唆しています。
自由で開放的な気風(Openness):
港町ならではの、風通しの良い、自由で新しいものを受け入れる気風を指します。
サウンドロゴにも、ウィンドチャイムや風鈴の音を取り入れ、「横浜に吹く自由で開放的な風」を表現しています。
市民が創り出す活力と魅力(Civic Pride & Creation):
市民一人ひとりが主体的に街づくりに参加し、新しい価値や魅力を生み出していく「市民力」を重視しています。
「いまと未来をむすぶのは、開港を経てヨコハマが育んできた真の多様性と、住みやすい環境を自分たちで創りだす市民のチカラ」というステートメントに、この考えが表れています。
新旧の融合と創造性:
歴史あるものを大切にしつつも、常に新しい発見があり、感性が磨かれる街としての側面。
日本初の試みが多く生まれた「初もの」のまちとしての歴史も踏まえ、横浜トリエンナーレやBankART1929のようなアートを通じた創造都市としての活動も、ブランドイメージを形成しています。
豊かな自然と便利な都市機能の調和:
海や緑豊かな自然と、都会的な景観や利便性が共存する、ホリスティック(包括的で有機的な繋がりがある)な生活環境としての魅力。
具体的なブランド戦略としては、
「OPEN YOKOHAMA」という統一されたブランドメッセージ: ロゴマークやサウンドロゴ、各種プロモーション活動を通じて一貫したイメージを発信しています。
市民参加型プロモーション: 市民が横浜の魅力を発信する「channel OPEN YOKOHAMA」や「team OPEN YOKOHAMA」といったプロジェクトを通じて、市民のシビックプライドを醸成し、発信力を高めています。
ターゲット層に合わせたプロモーション: 例えば、「アニバーサリーを過ごしたい街・横浜」というテーマで、カップルや夫婦をターゲットにしたブランディングも行われています。
まとめると、横浜市のブランドイメージは、歴史に培われた「多様性と開放性」を基盤に、市民が自ら新しい魅力を創造していく「創造性」と「活力」を加え、都会的な利便性と豊かな自然が調和する「住みやすさ」も兼ね備えた都市、という方向性で強化されています。
この横浜市のブランド戦略をわかりやすく言うと
「東京との差別化」と言えます。
「東京にないものが横浜にはある」
Jリーグ創成期には「東京」を本拠地とするクラブはなく、「横浜」には2クラブ。
唯一のダービーは「横浜」と差別化するのに絶好のコンテンツだったのです。
現在において、横浜市が東京と差別化する為の方策が新しい「サッカースタジアム」と言うわけです。
つまり、
・国立競技場=日産スタジアム
・東京にはないサッカースタジアム<三ツ沢球技場
将来、横浜らしい最新鋭のサッカースタジアムを建設することで東京を上回るブランド力を身につけて差別化を図ろうとしているのです。
横浜市には、東京とは別にもうひとつ気になる存在があります。
それはタワーマンション建設でブランド力を上げてきている川崎市です。
等々力陸上競技場のサッカースタジアム化も、横浜市にとっては三ツ沢改修を焦らせる要因になっていると推測します。
見直しされた三ツ沢公園のグランドデザインが示す将来の理想図
横浜市がブランド戦略として焦っている感を出しているのは、見直された三ツ沢公園のグランドデザインからも推測されます。
サッカーJリーグで使用されるニッパツ三ツ沢球技場のほか、テニスコートや野外活動センターなどで構成される三ツ沢公園。これまでの構想では、陸上競技場の敷地ではなく桜山や野外活動センター、テニスコートなどがある位置で新球場を整備する方針が示されており、整備に反対の声も上がっていた。
事業を所管する市みどり環境局によると、配置見直し理由のひとつが、深谷通信所跡地整備の進捗だ。
都市計画決定に向けた手続きが始まったことで、もともと陸上競技場を整備する予定だった同地の状況を踏まえた検討が可能になったという。
新グランドデザインには、現在の三ツ沢球技場を残して…
隣の陸上競技場がある土地に新サッカースタジアムを建設する案なのです。
つまり、2つのサッカースタジアムが存在するスポーツパークを横浜市に作る予定なのです。
この2つのサッカースタジアムが必要なのか?
そして、どう効率的に運営していくのか?
そこから推測される横浜の未来図とは?
相模原を含む複数のプロスポーツクラブに招致することができる横浜市
三ツ沢の新スタジアム建築資金については、以前に横浜FCの筆頭株主「ONODERAグループ」が負担を提案していたのである程度の見込みがあるのだと思います。
そこに…
・新横浜から横須賀市久里浜にクラブハウスを移した「横浜Fマリノス(日産)」
・新スタジアム構想で相模原市で遺恨の残った「相模原SC(DeNA)」(移動時間50分程度)
・新スタジアム構想で平塚市で揉めている「湘南ベルマーレ(ライザップ)」(移動時間40分程度)
湘南ベルマーレの経営戦略的にスタジアム建設資金に目処がたっていない状況で
小田原・鎌倉に将来的にスタジアム建設できるまで…
当分の間、横浜開催は現実的な選択肢と言えます。
相模原市の新スタジアム構想を提案していた4つのスポーツクラブ、三菱重工紐付きのスタジアム建設費用を持って横浜に引っ越しって事も現実にあり得るではないかとも思っています。
さきほど、相模原市ホームタウンチーム含むステークホルダーと形成したコンソーシアムによる、「相模原駅北口土地地区利用計画の民間意見公募」提案について概要を公表しました。
— 三菱重工相模原ダイナボアーズ (@DYNABOARS) 2025年5月26日
.… pic.twitter.com/48Z8LNuFBx
これらを考慮すると…
三ツ沢公園にできる2つのサッカースタジアムの存在が神奈川県下にある川崎を除いたJクラブだけでなくラグビーやアメリカンフットボール・女子サッカーをも巻き込んだ再編の引き金になるのではないか?
上記のプロスポーツクラブが横浜市に引っ越ししてきたとして、
・三ツ沢新サッカースタジアム
・三ツ沢球技場
・日産スタジアム
で全て開催することが可能です。
三ツ沢新スタジアム構想をより早く実現することにより、多数の企業・プロクラブが混在する横浜市プロスポーツの多様的なブランド構築はより強固になる可能性があります。
それはまさに東京を上回るスポーツツーリズムを実現し、神奈川県下を統一するブランド力で横浜が国内で随一になる。
そんな野心的な横浜市のブランド戦略が見え隠れするのです。
日産スタジアムと三ツ沢公園に2つサッカースタジアムが必要な理由はここにあると私は推測します。
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